天皇即位の儀式に上納された笏

y.nishimoto

2020年01月04日 02:06

大晦日の夜は地元の船山八幡神社でお参りしましたが、正月三が日の最後に、やっと飛騨一宮水無神社へ初詣に伺うことができました。

参拝の後で牛丸大吾宮司にご挨拶した際には、昨年、天皇即位の一連の儀式のため宮内庁に上納されたものと同形の笏(しゃく)を見せてくださいました。



位山にはイチイの原生林が広がり、その名は、昔イチイで作った笏を朝廷に献上した際に一位という最高の位を受けたことに由来するといわれ、古くは1159年から献上の記録が残るそうです。

飛騨一宮水無神社には、奉納された後醍醐天皇(1318年即位)の御笏も展示されています。



今回の笏は、位山の樹齢約300年のイチイを1年間乾燥させ、一之宮町の宮大工小野庄一郎さんが見事に製作。天皇陛下が即位を宣明された「即位礼正殿の儀」などでもお持ちに。

牛丸大吾宮司は、「皆様のおかげで歴史的な奉納の責任が果たせ感謝の気持ちです。令和の御代の文字通り、平和で穏やかな時代となるよう祈ります」と、優しく話されました。



一之宮町では一昨年、市民の皆さんが「位山イチイの森を守る会」を設立され、シカの害などからイチイの木を保護するボランティア活動を行われています



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